高速道路の謎? パトロール・作業車両が「ハンドルを左に切って」止める根本理由
高速道路での死亡事故は年間138人に上り、その多くが停車車両や車外の人が巻き込まれる二次事故だ。ハンドルを左に切った停車は、安全確保と物流効率維持の両立に直結する運用慣行である。
高速道路の安全原則

高速道路は一般道に比べて走行速度が高い。そのため、わずかな不注意や交通ルール違反が大きな事故につながる可能性がある。ドライバーは道路標識に注意し、交通量や路面状況に応じて安全な速度で走行することが求められる。2車線以上の高速道路では、左側の走行車線を原則として走る必要がある。
路肩や路側帯への停車も法律で原則禁止されている。故障ややむを得ない場合を除き、停車は事故リスクを高める行為とされる。後続車からの追突による二次事故の危険が大きいためだ。
実際、高速道路上では停車車両や人に関わる事故が目立つ。NEXCO中日本のウェブサイトによると、2024年に管理する高速道路で発生した交通死亡事故は31件、32人が命を失った。事故形態別では、停車車両との事故が9件で10人、歩行者などとの事故が5件で5人となり、全体の約半数を占めている。
高速道路は物流や通行の要所でもあり、事故や停車による通行規制は企業の配送計画や通行料収入にも影響を及ぼす。そのため、事故の予防や安全運行は交通の効率性と社会的コストの抑制にも直結する。安全原則を守ることは、命を守るだけでなく、道路全体の運用効率や経済活動の円滑化にも寄与する。