高速道路の謎? パトロール・作業車両が「ハンドルを左に切って」止める根本理由
高速道路での死亡事故は年間138人に上り、その多くが停車車両や車外の人が巻き込まれる二次事故だ。ハンドルを左に切った停車は、安全確保と物流効率維持の両立に直結する運用慣行である。
左ハンドル停車の効果

高速道路上で
・パトロール隊
・警察高速隊の車両
・工事車両
・緊急車両
などが路肩や路側帯に停車する場合、ハンドルを左側に切るのが基本だ。これは、後続車が追突しても車両が本線に押し出されず、二次事故の発生を防ぐためである。ハンドルを左に切ると、車体は壁やガードレール側に向くため、衝撃が本線方向に伝わらず、通行中の車両への影響を最小化できる。
この停車方法は、作業員や現場スタッフの安全確保にも直結する。停車車両の前で作業する人に車が突入する危険を軽減できるため、事故防止と作業効率の両立が可能となる。高速道路では、
・落下物の回収
・工事、現場処理などの作業
が日常的に行われるため、この安全措置は作業運営のコストや時間の面でも影響が大きい。作業中の二次事故が減少すれば、通行止めや規制時間を短縮でき、物流や通行の効率にも寄与する。
また、ハンドル左切りによる停車は、交通管理上の意思統一にも役立つ。道路管理者、警察、建設業者が共通のルールを理解することで、緊急時の判断や対応速度が向上し、高速道路全体の安全性を高める効果がある。事故リスクの低減だけでなく、交通ネットワークの効率維持にもつながる重要な運用慣行だ。