蒲蒲線は本当に必要? 総工費1248億円、わずか0.8km区間で問われる「都市鉄道の採算リスク」

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東急・JR蒲田駅と京急蒲田駅を結ぶ蒲蒲線は総事業費約1,248億円の国家プロジェクトで、羽田アクセス改善と都市圏鉄道連携を狙う。一方、短距離・高コスト・採算リスクも抱え、都市全体の効率確保が課題となる。

羽田アクセス改善の新路線

蒲田駅(画像:写真AC)
蒲田駅(画像:写真AC)

 東急とJR東日本の蒲田駅と京急蒲田駅を結ぶ蒲蒲線は、長年待望されてきた路線である。2016年4月、国土交通省の「交通政策審議会答申第198号」で「国際競争力の強化に資する鉄道ネットワークのプロジェクト」と位置付けられ、注目度が高まった。

 東急多摩川線の蒲田駅を地下化し、京急蒲田駅まで延伸した後、大鳥居までさらに伸ばす計画である。

 2025年4月には、羽田エアポートラインと東急電鉄が、東急多摩川線矢口渡駅・蒲田駅間から京急本線・空港線京急蒲田駅付近までの営業構想の認定を受けた。10月には、両社が新空港線整備に向けた速達性向上計画の認定も取得している。

 この計画は、蒲田と京急蒲田・大鳥居を結ぶことで羽田空港へのアクセスを改善し、地域内移動の利便性を高める狙いがある。現在、蒲田駅と京急蒲田駅の間は、バスや徒歩での移動が主流となっている。

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