新型デリカミニ販売好調――なぜ「高額装備」「4WD」が売れるのか? 最上級7割が示す都市購買層の新潮流
三菱自動車の新型デリカミニは予約1万台を突破し、月販目標4千台を大きく上回る好スタートを切った。最上級グレードが7割を占め、都市部購入者の質重視志向と走行性能への関心が、軽市場の価値軸を価格中心から装備・性能重視へと変化させつつある。
予約1万台突破の好調な滑り出し

三菱自動車は2025年10月29日、新型デリカミニの発売を開始した。予約注文は8月22日から受け付け、受注台数は1万台を超え、目標の月販台数4000台を上回る好スタートとなった。全体の7割は最上級グレード「デリマルパッケージ」が占め、スーパーハイトワゴン市場での差別化が際立った。
軽乗用車市場の約半数を占めるスーパーハイトワゴン市場には、
・ホンダ・N-BOX
・ダイハツ・ムーブ
・スズキ・スペーシア
・日産・ルークス
も参入しており、競争は激しい。この市場では、低価格を維持しつつ装備を選択できる仕組みが購入決定のポイントとなる。近年、N-BOXでは装備過剰や価格上昇が消費者との距離を広げ、販売減少の要因となっている。これに対しデリカミニは、価格重視の価値観から外れても消費者を捉える戦略を打ち出した。
販売好調の背景には、都市部を中心とした購入層の特性も影響している。大都市圏では、駐車場事情や維持費が質的要求を高め、高額グレードを選ぶことへの心理的ハードルを下げる環境が整っている。