新型デリカミニ販売好調――なぜ「高額装備」「4WD」が売れるのか? 最上級7割が示す都市購買層の新潮流
三菱自動車の新型デリカミニは予約1万台を突破し、月販目標4千台を大きく上回る好スタートを切った。最上級グレードが7割を占め、都市部購入者の質重視志向と走行性能への関心が、軽市場の価値軸を価格中心から装備・性能重視へと変化させつつある。
都市部が生む価格許容環境

最上級グレードの売れ行きが好調な背景には、残クレが家計負担を平準化する役割を果たしている。月々の支払いが安定することで、高額グレードを選ぶ際の心理的抵抗が低くなる。
都市部の購入者が多いことも影響している。
・駐車場
・維持費
の制約が、軽自動車に対する質的要求を高め、価格上昇を受け入れやすい環境を形成している。今後の軽市場では、車両価格よりも定額支払いの許容範囲が購入判断に占める比重が高まる可能性がある。
デリカミニの最上級グレードが販売の大半を占めたことで、スーパーハイトワゴン市場の装備基準線が押し上げられる動きも見えてきた。各社の装備戦略は従来の「選択式」から、最初からオプションを積む方式へと変化する兆しがある。
高額軽モデルが成長領域に転じれば、メーカーの利益構造や開発投資の配分も変化するだろう。