スバルが「米国消費者」に選ばれる根本理由――大衆車部門ACSI総合1位、安全性・品質・信頼の三本柱を考える

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スバル米国法人は2025年のACSI自動車調査で大衆車部門1位を獲得した。総合85点で全6評価項目首位を維持し、66万台の米国販売に支えられた安全・信頼戦略が、競争激化する市場でブランド力の優位性を証明した。

三本柱で支える信頼

販売台数100万台あたりの死亡・重傷交通事故件数推移(画像:スバル)
販売台数100万台あたりの死亡・重傷交通事故件数推移(画像:スバル)

 スバルは「2030年に死亡交通事故ゼロ」というビジョンを掲げている。クルマに乗るすべての瞬間に安全を提供する「総合安全」の考え方を徹底し、五つの安全で実現する。五つの安全とは次のとおりである。

・0次安全(走り出す前から)
・走行安全(走り出してから)
・予防安全(万一の前に)
・衝突安全(万一のその時に)
・つながる安全(命を守る)

走り出す前から万一の時まで命を守る仕組みだ。

 具体例として、

・ぶつからないことを支援する「アイサイト」
・衝突時に乗員を守る「新環状力骨構造ボディ」
・緊急時に自動でコールセンターに接続し迅速な救命活動をサポートするサービス

などがある。特にアイサイトは、自動ブレーキや車線維持支援を業界に先駆けて実用化した。「スバルに乗れば家族が守られる」という安心感は、米国消費者にも浸透している。

 スバルブランドを支えるのは、安全性に加え、品質と信頼性の三本柱である。品質は堅実な設計思想に裏打ちされている。水平対向エンジンやシンメトリカルAWDなどの独自技術は、単なる差別化にとどまらない。壊れにくさにより信頼を獲得し、耐久性の高さが目立つ。

 信頼性は、長期保有率の高さやリセールバリュー(再販価値)の強さにも表れる。スバル車を乗り継ぐユーザーが一定数存在することは、高い信頼性の証しである。

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