「Fラン大卒の課長」「雑談が苦手な部長」 上司を“学歴”で判断しても全く意味がない理由【連載】上司ガチャという虚構(2)

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近年、転職理由の半数近くが「人間関係」に起因することが明らかになった。上司との相性や学歴で評価を誤る社員も多いが、真の実力は目に見えない調整力や育成力にあり、適応力がキャリアの安定を左右する。

上司との関係の重要性

上司のイメージ(画像:写真AC)
上司のイメージ(画像:写真AC)

 最近、若い世代の間でよく聞く「上司ガチャ」という言葉。どんな上司に当たるかは運任せで、自分では選べない――そんなもどかしさを端的に表している。しかし、そもそも上司を変える力はほとんどの人にない。だから「当たり・ハズレ」にこだわっても意味はなく、不満を運のせいにしていては自分の成長の機会を逃してしまう。本連載「上司ガチャという虚構」では、上司を「良い・悪い」で単純に裁くのではなく、無駄な労力に振り回されず、自分の成長や適応力に目を向ける視点を探る。変化の激しい職場で、自分の市場価値をどう磨き、キャリアをどう守るか。そのヒントを丁寧にひも解いていく。

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 最近、どの上司に当たるかは運次第で、自分では変えられないと感じる若い社員の声をよく耳にする。この感覚は、上司との関係が仕事の満足度に大きく影響する現実を端的に示している。

 実際、転職理由の上位には「人間関係」や「職場の雰囲気」が常に挙げられる。退職理由を正直に話さない人が半数近くいるという調査もあるが、その背景には人間関係のトラブルが隠れている場合が多い。上司に頼りなさを感じる心の奥には、職場の人間関係の複雑さが大きく影響しているのである。

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