トヨタ「ハイラックス」生産停止の衝撃! 空白の市場を独走する「三菱トライトン」、一強時代の勝算
ハイラックス再開後に試される三菱戦略

トライトンの強みは力強さとオフロード性能、快適性にある。2.4リッターのクリーンディーゼルターボエンジンを搭載し、安定した力強い走りを実現した。四輪駆動を標準装備し、アウトドアや悪路でも高い走破性を発揮する。荷台は積載性に優れ、必要な道具やギアを難なく積み込める。
快適性も重視されている。車内装備や安定した走行性能、静粛性は都市部の利用にも適している。2024年4月の改良では、レーダークルーズコントロールシステムの作動下限速度を0km/hまで拡大し、渋滞時の運転にも対応した。これにより商品力はさらに高まった。
かつてピックアップは作業車のイメージが強かったが、トライトンは幅広い層に訴求できる商品に進化している。
販売面では、新車価格の約6割にあたる残価設定が用意され、月々の支払いを抑えられる。この仕組みにより若年層だけでなく、副業やアウトドア志向の消費者も取り込んだ。加えてハイラックスの生産停止が続き、選択肢はトライトンに集中している。製品力と販売戦略が噛み合い、市場で一強の体制を築いている。
「トライトンはピックアップトラックというジャンルに属しますが、中身には三菱の最新技術が集結しています。エンジンやサスペンション、ラダーフレームは新たに開発されており、走行の快適性や内装の質感、安全装備は最新のSUVにも劣りません。リアシートも大人がゆったり座れる設計で、ボディは大柄ながらマルチアラウンドモニターを装備しています。スクエアな形状のおかげで、見た目の印象よりも運転しやすいです。迫力のある外観でありながら、車庫のサイズさえ許せばファミリーカーとしても利用できる点が、SUVからの買い替えを後押しし、トライトンが売れている理由の一つとなっています」(メディア関係者)
では、ハイラックスが再び生産を始めた場合はどうなるか。即座に販売を回復すれば、三菱自動車はトライトンの月販200台という目標を維持するため、顧客獲得戦略を再構築せざるを得ない。ブランド力と販売網が競争の焦点となり、差別化戦略が求められる。
一方、再開が限定的で数量や期間に制約がある場合は、トライトンの優位は続く。一定期間シェアを拡大すれば、国内での存在感を固められる可能性もある。市場規模が小さく新規参入が難しいため、トライトンは唯一無二のブランドとして定着するだろう。