日本の電機メーカーはなぜ「物流子会社」を手放すのか? パナソニックHD物流部門の今後と自前主義の限界

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日の丸電機メーカー系列の物流子会社は再編が加速する。三菱電機ロジを572億円で買収したセイノーHDは売上7374億円へ増加。旧日立物流は9107億円で拡大し、パナソニックHDの物流部門もM&A標的の焦点となっている。

電機物流再編の実態

 三菱電機だけでなく、日立、東芝、シャープ、三洋といった日の丸電機メーカーは、自社製品の運搬を目的に物流子会社を抱えていた。以前は100%子会社が珍しくなかったが、現在は状況が大きく変化している。

 大きく変化したのは、旧日立物流だろう。ロジスティード(旧日立物流)は、日立傘下時代から資生堂や内田洋行の物流部門を譲り受けた。さらにチェコや米国など海外企業を連結化し、会社規模を拡大していた。物流最大手と目されていたほどだ。

 一時期はSGHDと資本関係があったが、2022年12月のHTSKHDによるTOB(株式公開買い付け)成立で現体制となった。日立製作所は、TOB後も事業面で連携を続けている。直近では、オランダのトラック輸送会社やアルプス物流を連結化するなど、拡大を続けている。ロジスティードの2025年3月期決算の売上高(連結)は9107億円であり、1兆円企業を目指す勢いだ。

 東芝の物流子会社は現時点で、SBSHD傘下のSBS東芝ロジスティクスとなっている。SBSHDは、雪印、東急、ビクター、リコーなど日本企業の物流子会社をM&A(合併・買収)で取り込み、総合物流企業として成長してきた。2024年12月期決算の売上高(連結)は4481億円で、ロジスティードの約半分の規模である。

 シャープの物流子会社は、鴻海グループの物流関連企業JUSDA社と業務提携し、シャープジャスダロジスティクスとして業務を展開している。シャープと鴻海グループの関係から考えると、自然な流れといえる。

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