3700人調査で1位になった「駅メロ」の正体――なぜ「Twilight」は、日常と非日常をつなぐ“音の風景”となったのか?

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通勤・通学の背景音として流れる駅メロは、3656人の調査で「Twilight」が最多支持を獲得。短時間で情景や記憶を呼び覚まし、世代を越えた共通体験として日常と非日常をつなぐ存在となっている。

駅メロが生む都市の記憶

駅(画像:写真AC)
駅(画像:写真AC)

 朝の駅は、往来する人々の靴音と、行き交う車両の風切り音で満ちている。その喧噪のなかで、ふと短い旋律が響く瞬間がある。わずか数秒だが、耳に届くと時間の流れを一瞬だけ別の速度に変える。今回の調査で第1位となった「Twilight」も、そんな音のひとつである。

 ジャパニスタ(東京都港区)が発表した「好きな駅メロ」ランキングトップ7によれば、3656人の回答者のうち最多票を集めたのは「Twilight」だ。2位は「SH-5」、3位は「夕焼け小焼け」。4位は「小川のせせらぎ V1」、5位は「美しき丘」、6位は「線路の彼方」、7位は「木々の目覚め」である。

「夕焼け小焼け」は、唱歌として百年近く歌い継がれてきた旋律だ。都会のホームで流れるとき、それは郷愁を呼び起こす信号のように響く。「小川のせせらぎ V1」や「美しき丘」など、情景を想起させる楽曲が並んだ。いずれも列車の発着を知らせる合図ではなく、聴く者の記憶や感情を呼び覚ます役割を担っている。

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