なぜカー用品店は「業態転換」を急ぐのか? 2500億円市場の縮小と車離れの背景とは

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カー用品業界の大手、オートバックスとイエローハットは、変わりゆく車への価値観と市場環境を背景に、単なる販売からライフスタイル提案や車検整備、電動モビリティまで含むトータルカーライフサービスへの転換を加速させている。

利用価値変化が促す業態転換

車に対する価値観の変化は消費にも影響を与える(画像:写真AC)
車に対する価値観の変化は消費にも影響を与える(画像:写真AC)

 大きな理由のひとつは、車に対する価値観の変化だ。車は所有するものから利用するものへと変わった。最近よく「車離れ」が話題になるが、車を嫌いになったわけでも、生活に不要になったわけでもない。ユーザーの趣味や嗜好が多様化し、車自体を楽しむよりも、人生を楽しむためのツールとして使われるようになったのだ。

 社会環境の変化も影響が大きい。物価高で消費者の購買意欲は抑えられ、市場は停滞している。高額な購入費や維持費を嫌い、車を所有しない選択が広がっている。その結果、車に多くの時間やお金をかけなくなり、必要な時だけ使えるカーシェアなどのサービスが普及した。

 日本自動車部品工業会の「自動車部品出荷動向調査(2022年度)」によると、カー用品の出荷額は約2500億円で前年比96.7%と減少した。2018年からカー用品の出荷額は減少傾向にあり、車への価値観や社会環境の変化が反映されている。

 そのためカー用品店は業態転換を進め、消費者のニーズや社会の変化に応じた新たなサービスを提供している。これにより、車へのこだわりが薄い層にも利用してもらおうという戦略を強めている。

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