「救急現場で無断撮影するな」SNSで拡散する怒りの声! なぜ野次馬のスマホ撮影が救命率低下を招くのか
事故や災害の救急現場で無断撮影が増加し、救助活動の遅延や隊員の増員を招く深刻な事態となっている。2025年時点で法的対策は未整備。技術開発や教育による抑止策が急務だ。
救急現場の撮影抑止技術

野次馬による無断撮影が軽犯罪法などに該当して検挙されたという裁判例のほか、法的に即効性のある対策は2025年7月現在のところ存在していない。つまり、国はこの問題に対する法整備が追いついていない。
加えて、近年はSNSに投稿された映像がマスコミのテレビ報道で多用されている。現場ではマスコミ到着前に速報性の高い映像を投稿できるため、承認欲求や
「とりあえず撮っておこう」
「将来役立つかも」
といった心理が働きやすい。これが倫理的判断を欠く一因となっている。こうした背景が、無断撮影する野次馬が後を絶たない現状を生んでいると考えられる。救急隊は、
・救急隊長
・救急員
・救急機関員
の3人で基本的に構成される。現場に野次馬が多い場合は、少人数で傷病者のプライバシーに配慮しながら観察や応急処置、搬送先の決定を行わねばならない。
さらに、救急搬送の需要増加や人手不足も深刻だ。救急隊員のストレス軽減や心的ケア、待遇改善のサポートが求められている。
一方、無断撮影抑止に向けた技術開発の促進も不可欠だ。アップル社は赤外線データを用い、ビデオ撮影禁止区域でスマホのカメラを無効化する技術を開発中だ。日本では立命館大学がLED照明を使い、特定空間での盗撮を防ぐシステムを研究している。これらの技術の実用化により、緊急対応エリアでの無断撮影防止が期待される。
通信事業者や端末メーカーなど多様な業界が連携し、救急活動が円滑に進む環境づくりが急務だ。