「オンラインで自動車を買う人」は今後増える? 変化するディーラーの存在感、需要・課題の行方を考える
コロナ禍を機に加速した自動車のオンライン商談は、いまや10人にひとりが経験し、17.4%が利用意向を示すまでに成長した。“非接触”に加え、“利便性”と“即時性”が消費者を惹きつけている。一方で、利用意向は6%との調査結果も。拡大のカギは、リアルと仮想を融合した体験価値の深化にある。
融合進む購買チャネル

自動車のオンライン商談には、一定の消費者ニーズがある。しかし、J.D.パワーの2021年調査によると、オンライン商談サービスの拡充をディーラーに期待する顧客はわずか
「6%」
にとどまった。現時点では、オンライン商談はまだニッチな領域に過ぎないのかもしれない。
そもそも、自動車のように高額で比較検討が必要な商品は、オンラインだけでは不安を覚える人が一定数存在する。だからこそ今後は、オンラインとオフラインの情報収集をよりシームレスに行える環境づくりがカギになる。
SNSの活用は、すでに多くの企業が取り入れている。
・試乗予約
・問い合わせ対応
・チャットによるきめ細かな顧客対応
は、オンライン商談へと自然に導く導線となる。さらに、
「バーチャルショールームの拡充」
も欠かせない。VRやARの進化により、より高い没入感を実現できるようになった。車両の色変更やオプション選択、エンジン音の確認など、仮想空間ならではの体験が可能になる。
ディーラーとのライブチャットを併用すれば、リアル店舗と同等の安心感も提供できる。こうしたハイブリッド型の商談体験が、ユーザーの購買意欲を刺激する。
インターネット環境の普及とコロナ禍を背景に、オンライン商談は確実に存在感を高めた。今後は、消費者の期待に応えるクオリティをどこまで高められるかが、市場拡大のカギを握る。