「オンラインで自動車を買う人」は今後増える? 変化するディーラーの存在感、需要・課題の行方を考える
コロナ禍を機に加速した自動車のオンライン商談は、いまや10人にひとりが経験し、17.4%が利用意向を示すまでに成長した。“非接触”に加え、“利便性”と“即時性”が消費者を惹きつけている。一方で、利用意向は6%との調査結果も。拡大のカギは、リアルと仮想を融合した体験価値の深化にある。
非対面購買の定着兆候

自動車のオンライン商談に一定の需要がある理由は、
・利便性
・即時性
にある。コロナ禍による非接触ニーズがきっかけではあったが、それだけで支持を得たわけではない。背景には、煩雑さや非効率な取引を避けたいという消費者心理がある。
前述の「自動車販売のデジタル化」に関する調査によると、
「35.7%」
が価格交渉に時間がかかる、疲れると答えている。対面を希望する理由としては、実車の確認が72.0%で最多だった。車種選びや交渉のために、わざわざ店舗へ出向く手間を避けたいという意識がうかがえる。
一方、インテージのCar-kitデータでは、新車購入予定者の約半数が、購入の4か月以上前からインターネットなどで情報収集を始めている。多くの消費者は、
・車種
・グレード
・ローンの返済回数
まで調べ上げたうえで、販売店を訪れている。インターネットの普及により、必要な情報はいつでもどこでも得られる時代になった。これにより、商談の場をわざわざ対面に限る必要性は薄れつつある。
では、オンライン商談は具体的にどのように消費者のニーズを満たしているのか。