転生したら「鉄道時刻表」だった件
創刊100年、月間発行10万部超──紙の「鉄道時刻表」はなぜ今も生き残っているのか。検索全盛の時代に、重量級の冊子がなお支持される理由とは。貨物時刻表から駅弁情報まで、数字の羅列が旅情と情報を編み出す“紙のインフラ”の現在地に迫る。
自慢1「バラエティに富んだ鉄道時刻表一族」

吾輩をはじめとする鉄道時刻表一族の一番のウリは、バラエティに富んでいることだ。サイズでいえば、一族の長のような大型時刻表からポケット時刻表まで、さまざまな大きさ、厚さがある。
また、エリアも全国はもちろん、北海道、関東、関西、九州といったエリアに特化した親戚もいる。このほか、小田急時刻表、近鉄時刻表などの私鉄の時刻表や、物流事業者と一部の鉄道マニアしか用事がない貨物時刻表もある。
余談であるが、現在の貨物時刻表は、付録がついたり、鉄分多めのカラーページとなったり変化している。時刻表という本来の機能以外の部分でも楽しめるように工夫されていて、かなり頑張っているといえよう。
その昔、国鉄のダイヤ改正のたびに、紙の時刻表が新聞の折り込みに入っていたのをご存じの方もいらっしゃるだろう。吾輩としては、この紙ベースの時刻表も一族にぜひ入れたい。大型時刻表から紙1枚の時刻表まで、かつて世の中は鉄道時刻表一族であふれていたのだ。