転生したら「鉄道時刻表」だった件

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創刊100年、月間発行10万部超──紙の「鉄道時刻表」はなぜ今も生き残っているのか。検索全盛の時代に、重量級の冊子がなお支持される理由とは。貨物時刻表から駅弁情報まで、数字の羅列が旅情と情報を編み出す“紙のインフラ”の現在地に迫る。

自慢2「月10万部以上の発行部数」

時刻表(画像:写真AC)
時刻表(画像:写真AC)

 発行部数も、まだまだ鉄道時刻表一族の自慢だ。JTB時刻表は、1986(昭和61)年のピーク時には月間で約200万部をほこっていた。ちなみに、週刊少年ジャンプのピークは、1995(平成7)年ごろで週間発行部数が約650万部とのことだ。そもそもジャンルや値段が違うので比較しようがないが、鉄道時刻表は健闘していたと、なんとなく思っていただきたい。

 今でもJR時刻表とJTB時刻表あわせて10万部以上毎月発行されていて、隠れたベストセラーともいわれている。インターネットが登場する前は、列車の時刻や運賃を調べる方法といえば、吾輩一族の出番だった。多くの会社の総務を担う部署には時刻表があり、みどりの窓口で時刻表を取りあっていたのも懐かしい思い出である。

 余談であるが、みどりの窓口の時刻表付きのテーブルが優れもので、くるっとひっくり返すと大型時刻表が出てくる仕組みで便利だった。ただ、うっかりして時刻表を押えるのを忘れると、重さでくるっと元に戻ってしまう欠点があったが。

 時刻表が売れなくなった原因は、インターネットの普及が大きい。わざわざ大きくかつ重たい時刻表を引っ張り出さなくても、簡単に答えが出てくるのだ。この速さには、さすがに勝てない。また、有人駅やみどりの窓口、あるいは対面の旅行会社のカウンターの減少もあると思う。

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