EV充電117%増の衝撃 なぜ「4割引」は効いて再エネ通知は響かなかったのか?

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EV普及のカギを握るのは、価格変動で充電を誘導するダイナミックプライシングだ。英国の大規模調査では、40%の割引通知で需要が117%増加。収益最大化とエネルギー効率を両立させる新戦略は、日本でも大阪大学の研究で宅配業務への応用が進む。

再エネ活用促す電力設計

リポート「電気自動車の公共充電需要に対する動的価格の影響:全国自然フィールド実験からの証拠」(画像:Centre for Net Zero)
リポート「電気自動車の公共充電需要に対する動的価格の影響:全国自然フィールド実験からの証拠」(画像:Centre for Net Zero)

 EVと電力のダイナミックプライシングの関係性を探る研究は、日本国内でも進んでいる。

 大阪大学の研究チームは2025年3月、「Journal of Japan Society of Energy and Resources」に論文を発表した。研究では、日中の余剰電力を宅配事業に有効活用できる可能性が示された。

 日本でも、電力のダイナミックプライシング導入が近いと見込まれている。同研究では、変動する電力価格に応じて最適な配送ルートと充電計画を決定する数理最適化モデルを構築。このモデルを活用すれば、より費用対効果の高い電力利用が可能になる。

 ダイナミックプライシングによって、再生可能エネルギーが豊富な時間帯の安価な電力を最大限に活用できるようになれば、EVの普及とエネルギーロスの少ない社会への転換がさらに加速すると考えられる。

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