EV充電117%増の衝撃 なぜ「4割引」は効いて再エネ通知は響かなかったのか?
都市周辺で際立つ価格感応

ダイナミックプライシングの影響は、
・低所得地域
・充電ポイント周辺
のドライバーに強く現れた。これらの地域では価格への感度が高く、また即座に車を利用できる環境にあるドライバーが多いためと考えられる。
地域別の差異も顕著だった。イングランド北部および東部では、充電量の増加が最も大きかった。都市部でも充電量は増加したが、特に価格低下の通知に対する反応が際立っていた。
調査チームによれば、公共の充電スタンドを利用するドライバーは、週に2~3回の40%割引によって、運行コストを1マイル(1.6km)あたり300~470円から180~280円へと削減できる可能性があるという。
「Centre for Net Zero」のCEOであるルーシー・ユー氏は次のように語る。
「私たちはエネルギーにおいて消費者が主役の時代に入りつつあり、インフラと同様に行動が重要になります。このように電力網の節約分をドライバーに還元することで、車両のランニングコストを削減し、システムの安定性を維持することができます」
さらにユー氏は次のように続ける。
「これらの研究結果は、自動車が電力網と連携し、よりクリーンで安価なエネルギーをスマートに充電できる強力なツールとなる未来を示しています。将来的には、V2G(Vehicle-to-Grid)技術などの新たなイノベーションが、消費者と電力網の双方にとって、これらのメリットをさらに高める可能性があります」
一方、「Electroverse」のディレクター、マット・デイヴィス氏は、この実験が再生可能エネルギーと先端技術の組み合わせによって、社会に「変革的なインパクト」を与える可能性を示した「強力な証拠」だと述べた。
「ドライバーが豊富なグリーンエネルギーを最大限に活用できるようにすることで、路上、駐車場、職場の公共充電スポットに頼っている何百万人もの人々のコストを削減し、クリーンで手頃な価格の電気自動車をすべての人に利用できるようにします」