「物損事故」が人生を狂わす? 警察に通報しないと保険金ゼロ、違反点数7点、刑事罰もあり得る辛らつ現実

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交通事故の死者数は2663人、重傷者は2万7285人に上るが、物損事故の軽視がトラブルを招く例が少なくない。けが人の有無にかかわらず警察への通報義務が法律で定められ、違反すると免許停止や罰金のリスクもある。物損事故の適切な補償には任意保険加入と事故証明書の取得が不可欠であり、事故後の詳細な記録も過失割合の証拠として重要となる。

当て逃げ扱いの厳しいペナルティ

事故により破損してしまったガードレール(画像:JAF)
事故により破損してしまったガードレール(画像:JAF)

 物損事故で単独事故の場合、負傷者がいないケースもある。だが、ガードレールや電柱などを破損した場合、法律で破損の原因を作った者が賠償責任を負うと定められている。
 つまり、事故で何らかの物を壊した際は、修理費用の全額または一部を負担しなければならない。

 警察への報告を怠り、後で事故が判明すると「当て逃げ」と見なされる可能性がある。

 また、通報しなかった場合は安全運転義務違反(2点)と危険防止措置違反(5点)に該当し、合計で違反点数が7点に達することもある。違反点数6点以上は免許停止の対象となるほか、刑事責任として1年以下の懲役または10万円以下の罰金が科される恐れもある。

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