丸ノ内線「不整脈ダイヤ」による混雑はいつ改善されるのか? 中野坂上“11分待ち”の大現実

キーワード :
,
コロナ禍で減便された丸ノ内線は、日中の運転間隔が最大11分まで開き混雑が激化。東京メトロは2026年度をめどに増発を検討中だが、利用実態に即した柔軟なダイヤ調整が不可欠だ。方南町支線の不規則運転解消と池袋直通強化が課題の焦点となっている。

荻窪~方南町構想の射程

理想的な日中の丸ノ内線時刻表(画像:北村幸太郎)
理想的な日中の丸ノ内線時刻表(画像:北村幸太郎)

 方南町支線の線内運転間隔の改善とともに、池袋方面への直通列車も、増発を含めてより使いやすくできないだろうか。課題となるのは、池袋から方南町支線への直通列車を増やすと、その分、荻窪方面への列車が削られてしまう点である。このため、日中の直通運転本数はどうしても限定される。

 この課題を解決するには、中野坂上~荻窪間に区間列車を設定し、方南町支線の直通列車と接続を取る方法がある。これにより、荻窪~池袋間の実質的な本数(有効本数)を維持しつつ、方南町支線から池袋方面への直通も強化できる。

 さらにいえば、中野坂上駅2番線は、方南町支線内の区間列車が折り返しに使っている。この番線を活用して、荻窪~中野坂上スイッチバック~方南町という直通運転が実現すれば、中野区内の移動が格段に便利になる。

 実は、荻窪から方南町支線への直通列車は、すでに深夜帯に限り2本だけ運行されている。荻窪23時47分発と24時11分発の中野富士見町行きがそれだ。この荻窪~方南町の直通列車を新たに設定し、池袋発着の方南町直通列車と接続を取ることで、荻窪~池袋系統の本数を維持しつつ、方南町~池袋系統の増発が可能になるのではないか。

 この方法により、方南町支線の運行本数を池袋発着と荻窪発着で半分ずつに分けた場合、運行イメージは以下の通りとなる。

●運行イメージ(中野坂上~池袋間3分45秒間隔を想定)
1.荻窪~池袋系統:1時間に12本
2.方南町~池袋系統:1時間に4本
3.荻窪~方南町系統:1時間に4本

この構成により、
・中野坂上~池袋間:1時間に16本
・方南町~中野坂上間:1時間に8本
・荻窪~池袋間は、中野坂上での乗り換えを含めて実質1時間に16本の乗車機会が確保される。

●中野坂上駅での番線運用(池袋方面)
1.まず方南町発池袋行きを3番線に入線、1~2分待機
2.続いて荻窪発方南町行きを2番線に入線し、「1」と接続
3.池袋発荻窪行きの列車は、「2」と同時に発車

●中野坂上駅での番線運用(荻窪方面)
1.方南町発荻窪行きを2番線に入れ、荻窪発池袋行きと「2」の接続を行った後、「2」より先に発車
2.池袋発方南町行きを1番線に入れ、「1」と接続、1~2分待機後に発車

この案について東京メトロ広報部は、

「方南町駅6両編成運転開始以降、池袋方面への直通運転を実施しているが、日中の新宿駅以西のご利用状況を踏まえ、現在の運転本数を確保しております。貴重なご意見として賜り、引き続きご利用状況に応じた運行計画を策定していきます」

と回答している。ぜひこの構想が実現することを期待したい。

全てのコメントを見る