神戸空港「国際化バブル」は本物か? 週40便・搭乗率82%の好調と、スカイマーク再就航にかかる期待の背景
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ポートライナー輸送力強化はめど立たず

出足順調な神戸空港国際化にさらに弾みをつけそうなのが、国内3位の航空会社・スカイマークが国際線再就航に意欲を見せていることだ。本橋学社長は5月の決算会見で
「今期中に数回程度の国際チャーター便実施を検討している」
と述べ、コロナ禍で休止したままの国際線再開に意欲を示した。
スカイマークにとって神戸空港は羽田空港(東京都大田区)と並ぶ拠点で、格納庫を開設している。国内線は羽田、新千歳(北海道千歳市など)、仙台、長崎(長崎県大村市)など8路線あり、6路線の羽田空港を上回る。
スカイマークは「関係各所と調整中」として国際線就航候補となる空港名を明らかにしていない。神戸市空港調整課も
「国内外の航空会社が国際線に就航することを期待している」
と述べるにとどめたが、神戸市の経済界や空港関係者からスカイマーク待望論が出ている。
ただ、将来の国際定期便就航に向けた課題も残る。三宮地区と神戸空港を結ぶポートライナーの混雑だ。神戸空港へ向かう路線は企業やふ頭、国際展示場、研究機関などが並ぶポートアイランドを経由する。朝のラッシュ時には通勤客と空港利用客が乗り込み、車内が乗車率100%で身動きも取れない状態だ。
6両編成で運行するポートライナーの定員は約300人。JR西日本や阪急電鉄の車両が1両で130人前後乗車できるのに比べ、輸送力が大きく劣る。現在は朝ラッシュ時の空港利用にバスが推奨されているが、神戸空港国際化後の乗車率は50~70%。定期便就航となればパンクしかねない。
ポートライナーの輸送力強化について、神戸市は三宮駅の拡張などを計画しているが、駅の大規模改修が必要となる8両編成での運行など抜本的な対策は決まっていない。神戸市未来都市推進課は
「需要を見極めながら、費用対効果も検証して慎重に判断したい」
としている。