なぜマレリは「2度目の破綻」に追い込まれたのか? 負債1.2兆円と「日産依存3割」の呪縛――インド社主導の再編劇が突きつける“非情な現実”

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2度目の経営破綻に追い込まれたマレリ。負債総額1兆2000億円という巨艦サプライヤーの迷走は、日産依存の歪みと買収後の統合不全に起因する。マザーサンによる再建が進めば、日本の部品産業や全国2942社の取引先に及ぶ構造転換の引き金となる可能性がある。

日産依存が招いた経営危機

マレリのブランドロゴ(画像:マレリ)
マレリのブランドロゴ(画像:マレリ)

 マレリは1938(昭和13)年に日本ラヂヱーター製造として創立された。自動車用ラジエーターで高い市場シェアを誇り、1988年にカルソニックへ社名変更した。2000(平成12)年には日産系のカンセイと合併し、カルソニックカンセイとなった。2019年に現在のマレリへと商号を変更している。

 2022年6月、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請した。負債総額は約1兆2000億円に達し、日本の製造業として過去最大規模となった。直近3年間で2度目の経営破綻という異例の事態だが、一連の破綻は偶発的ではなく、構造的な連鎖の結果とみられる。

 前身のカルソニックカンセイは2017年、日産の連結子会社から米投資ファンドKKR傘下に移った。2019年にはイタリアの自動車部品メーカー、マニエッティ・マレリと経営統合し、世界の自動車サプライヤー売上高で第7位に浮上。日本発のメガサプライヤーとして大きな期待を集めた。

 しかし構造改革の遅れや日産の減産、さらにコロナ禍が追い打ちをかけて業績は急速に悪化した。戦略判断の誤りが積み重なり、企業体質は徐々に弱体化した。

 マレリの売上高の約3割は日産との取引が占める。カルソニックカンセイ時代は売上の8割を日産に依存していたとされる。過度な日産依存が事業ポートフォリオの偏りを生み、収益モデルの脆弱性が経営リスクとして顕在化した。

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