なぜEVは「日本で嫌われる」のか? 充電インフラ・航続距離だけじゃない「アンチ」の根深さ! 語られない不安の正体とは

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日本の新車販売に占めるEV比率はわずか約2%。普及が進まない背景には、価格やインフラの課題だけでなく、産業構造の硬直性やエネルギー政策の矛盾、さらには技術覇権を巡るナショナリズムまでが絡んでいる。産業と社会の深層に根ざす「EV忌避」の実態を検証する。

日本企業の失敗回避文化

地上デジタルテレビ放送対応受信機の世帯普及率(画像:総務省)
地上デジタルテレビ放送対応受信機の世帯普及率(画像:総務省)

 これまで日本が経験した技術転換では、安定志向が強く根付いていることが改めて確認できる。

 過去にはアナログ放送から地上デジタル放送への移行や、ガラケーからスマートフォンへの変化があった。しかし、いずれも爆発的な普及には至らず、既存の環境や機器、システムとの互換性が重視された。

 技術転換が社会の主流として明確になるまでは、普及が進みにくい傾向がある。これは自動車業界にも当てはまり、消費者の慎重な姿勢が一層強まることが容易に想像できる。

 この背景には、日本特有の失敗回避の文化が存在する。企業も失敗を恐れ、慎重な意思決定を続ける傾向が強い。自動車メーカー各社がEV普及に全力投球できていない現状は、この文化を反映しているといえる。

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