「意識不明」でも救急車が到着! 最新の事故自動通報システムが人間より迅速なワケ
事故から生存までの「黄金の時間」をつなぐ技術が進化している。自動通報と傷害予測により、処置開始を最大17分短縮し、死亡率を27%低下させたAACN。先進的な連携とデータ活用が、救命対応の質とスピードを変えつつある。
280万件解析の進化系通報

ACNは、最近AACN(先進事故自動通報システム)へ進化している。現在、AACNを装備した車両も販売されている。このシステムでは、事故時に自動的に通報される情報に、車内乗員の傷害状況を予測するデータも含まれている。
トヨタは「D-Call Net(R)」として運用しており、衝突方向や衝撃度、シートベルトの着用状況などのデータを、過去280万件の事故データを基にしたアルゴリズムで解析している。その結果、死亡や重傷の確率を推定する。
この解析結果は消防本部や協力病院に通報され、救急車だけでなく、ドクターヘリやドクターカーの出動判断にも活用される。データによれば、AACNの導入前後で事故発生から治療開始までの時間が17分短縮され、死亡率が27%低下した。
AACNは、通報のタイムラグを抑えるだけでなく、救命活動に必要な詳細情報を迅速に伝達することで、対応の効率化を図る画期的なシステムである。その結果、救命率向上に寄与することが期待されている。