「意識不明」でも救急車が到着! 最新の事故自動通報システムが人間より迅速なワケ

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事故から生存までの「黄金の時間」をつなぐ技術が進化している。自動通報と傷害予測により、処置開始を最大17分短縮し、死亡率を27%低下させたAACN。先進的な連携とデータ活用が、救命対応の質とスピードを変えつつある。

高い救命率が期待されている理由

早い処置が生存率を上げる(画像:日本心臓財団)
早い処置が生存率を上げる(画像:日本心臓財団)

 ACNが救命率を高める理由のひとつが、処置開始までの時間短縮にある。消防庁によると、2023年中に一般市民が目撃した心原性心肺機能停止の症例で、心肺蘇生を受けた場合の1か月後の生存率は14.8%。蘇生措置を受けなかった場合の約2倍に達した。つまり、心肺停止後の処置開始が早ければ早いほど、生存率は大きく向上するというわけだ。

 ACNは、心肺蘇生を行う機能は持たない。だが、事故直後に自動で通報することにより、救急車の到着時間を短縮できる。結果として、初期対応の早期化に貢献し、救命率を高める仕組みとなっている。

 重篤な症状において時間が生死を分けることは、カーラーの救命曲線が示している。心肺停止では3分後、呼吸停止では10分後、多量出血では30分後に死亡率が50%を超えるとされ、時間的猶予は極めて限られている。

 事故の際、状況次第では手動通報に数分の遅れが生じることもある。人気のない場所や夜間であれば、通報そのものが行われないリスクもある。乗員全員が重傷というケースも珍しくない。

 こうしたリスクを踏まえると、ACNが自動で通報を行う意義は大きい。通報の遅れを回避し、初動対応を早めることが、結果的に救命率の向上につながると期待されている。

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