キッチンカーを襲う「出店場所がない」問題──営業許可を取ってもなぜ出せないのか?

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制度は整っていても、現場では通用しない――。キッチンカー参入を阻むのは、複雑な許認可と自治体ごとの運用差。約200件の認定実績を持つPark-PFIや大阪府の制度改正など、追い風もあるが、カギを握るのは「地道な現場対応力」だ。

キッチンカー事業の初動阻む壁

ッチンカー(画像:経済産業省)
ッチンカー(画像:経済産業省)

 キッチンカーの出店は一見すると手軽に思える。しかし、実際に動き出すと想像以上に障壁が多い。とくに大きな課題は、「出せる場所がない」ことだ。

 道路や公園などの公共空間では、原則として営業が認められていない。出店には営業許可が必要になるが、それを取得したからといって、すぐに営業できるとは限らない。許可を取ったのに場所が見つからず、結局出店できないケースも少なくない。

 制度上は可能でも、現場では通用しない。そうした実務上のギャップが、事業の立ち上げを難しくしている。営業許可さえ取れば何とかなると考えていた事業者ほど、最初の一歩でつまずきやすい。

 本稿では、このギャップの実情を、制度と運用の両面から整理していく。キッチンカービジネスの現実を、より具体的に見ていきたい。

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