「EVシフト」で切り捨てられる76%――倒産1.3倍、中小「自動車部品メーカー」が沈む下請け令和構造
2024年度、倒産した自動車部品メーカーは32件に達し、過去10年間で最多となった。中小企業の存続危機が顕在化する中、EVシフトと国際情勢の変動が産業再編を加速させている。部品供給の再編成とサービス型製造業への転換が求められる今、業界の未来は大きな岐路に立たされている。
小規模部品企業の連鎖危機

帝国データバンクが2025年5月12日に公表した調査によれば、2024年度に倒産した自動車部品メーカーは32件。これは法的整理で負債1000万円以上の事例に限ったもので、前年度(24件)から1.3倍に増加した。過去10年間で最多の水準である。
倒産企業の6割超は、負債1億円未満の小規模事業者だった。裾野産業と呼ばれる下請け層の脆さが、改めて浮き彫りになった格好だ。
単なる数字の増加と見ることもできる。しかし、こうした傾向は日本の製造業、とりわけ自動車関連産業の深部で起きている構造変化を示唆している。長年にわたり中核を担ってきた供給網に、静かな断層が走っている。
・パンデミック
・円安
・国際情勢の変動
だけでは説明できない。問題の本質は、サプライチェーンの内側にあった。環境変化への耐性のなさ。そして、それが長期間見過ごされ、温存されてきたという事実にある。