「EVシフト」で切り捨てられる76%――倒産1.3倍、中小「自動車部品メーカー」が沈む下請け令和構造

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2024年度、倒産した自動車部品メーカーは32件に達し、過去10年間で最多となった。中小企業の存続危機が顕在化する中、EVシフトと国際情勢の変動が産業再編を加速させている。部品供給の再編成とサービス型製造業への転換が求められる今、業界の未来は大きな岐路に立たされている。

日米貿易戦争の影響

自動車部品のイメージ(画像:写真AC)
自動車部品のイメージ(画像:写真AC)

 米国による追加関税は、自動車産業にとって大きな打撃となった。

 2023年、日本の対米輸出のうち、自動車と関連部品は34.1%を占めており、これらの輸出先が急激に高コスト化したことで、日系部品メーカーの国際競争力は急速に低下した。特に北米市場に依存していた企業は、受注キャンセルや供給見直しに直面している。

 しかし、この問題の本質は

「トランプ関税が悪い」

とは単純にいえない。国際供給網に依存しつつ、国内の製造基盤を重視してきたという過去の選択が、今、リスクとして表面化しているのである。

 加えて、製造業の地域集中も見直されつつある。米国、欧州、中国は国産化や供給網の自国内回帰を進めており、日本からの調達見直しは今後さらに加速するだろう。

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