スーパーの駐車場「放置カート」問題! もはや“マナー違反”では済まない? 事故やブランドイメージ低下…年間数千万円の損失? 解決策はあるのか
キャッシュレス活用でカート問題解決

この問題に対処するため、世界各国ではさまざまな取り組みが行われており、成功事例を参考にすることで日本に適した解決策を見つけることができるだろう。
まず、欧州ではコイン式カートが広く導入されている。利用者がコインを投入してカートを使用し、返却時にコインが戻る仕組みだ。この方法は特にドイツやオランダで成功を収めており、カートの放置率を大幅に減少させる結果を生んでいる。ただし、日本では現金を使う手間が増えるという点が抵抗感を引き起こす可能性があるため、慎重な検討が必要だ。
スマホアプリを活用したシステムも注目されている。例えば、中国の一部スーパーでは、QRコードをスキャンすることでカートを解錠し、返却時にポイントが付与される仕組みが導入されている。日本でもキャッシュレス決済と連携したシステムの導入が進めば、消費者にとって便利で効果的な方法となる可能性がある。
店舗設計の見直しも重要な要素だ。カート置き場が遠いことが放置の原因のひとつであるならば、店舗の設計を工夫することが有効である。例えば、カート置き場を駐車場内の複数の場所に設置する、または出入口付近に戻しやすい動線を作ることで、利用者が自然にカートを戻しやすくなるだろう。
さらに、インセンティブを活用する方法も考えられる。カートを正しく返却した利用者に対して、小さなメリットを提供する仕組みだ。例えば、カート返却時に電子マネーのポイントが数円分加算されるシステムがあれば、利用者の行動を変える動機となり、放置カートを減らす効果が期待できる。
AIカメラと警告システムの導入も検討する価値がある。AI技術を活用して放置されたカートを自動で検知し、アラートを鳴らす、またはスマホに通知が届くといったシステムを導入すれば、無意識のうちにカートを放置する事例を減らすことができるかもしれない。