埼玉スタバを巡る反対運動! 地元議員「なにも説明されていなかった」と吐露、年間18万人集客のはずが…市長の手続き拙速すぎたのか?

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行田市で進行中のスターバックス出店計画が地域経済や住民生活に波紋を広げている。駐車場縮小問題や地域特性との調和を巡る対立が生じる一方、市民の間では「行田にもスターバックスが必要」との声が強まっている。

スターバックス誘致の是非

行田市役所(画像:写真AC)
行田市役所(画像:写真AC)

 こうした背景を踏まえると、行田市の騒動の本質的な原因はどこにあるのか。この点について、ようだひでお行田市議(日本維新の会)に話を聞いたところ、次のような内部事情を明かしてくれた。

「私が議員説明会で飲食店の出店について報告を受けたのは、2024年8月のことです。それまで、出店誘致に関する進行状況を含め、何も説明がされていませんでした。公民館の館長も、決まった後に初めてそのことを聞いたそうです」

 筆者の取材によると、一部の議員が『埼玉新聞』でも報じられた駐車場縮小の問題について懸念を示していた。しかし、市が公民館北側に新たな駐車場を整備する方針を決定したことで、議会全体としては賛成多数で可決に至った。懸念事項には一応の解決策が示されたものの、行政が事前に十分な説明や関係者との調整を行わずに計画を進めたことへの不満は解消されず、対立が続いているようだ。

 では、市民はこの対立をどう受け止めているのか。ようだ市議はこう続ける。

「私の聞いた限りですが、ほとんどの市民は歓迎しています。「羽生には3店舗もあるスターバックスがなぜ、行田には、ひとつもないのか」と思っていた人も多かったんでしょう」

出店予定地の駐車場は、国道17号に接続し、市役所や病院などへのアクセスも良好な南大通り沿い。スターバックスにとっても、市民にとっても、好条件の立地といえる。

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