埼玉スタバを巡る反対運動! 地元議員「なにも説明されていなかった」と吐露、年間18万人集客のはずが…市長の手続き拙速すぎたのか?

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行田市で進行中のスターバックス出店計画が地域経済や住民生活に波紋を広げている。駐車場縮小問題や地域特性との調和を巡る対立が生じる一方、市民の間では「行田にもスターバックスが必要」との声が強まっている。

水城公園カフェ市場に生まれる競争構造

忍・行田公民館の位置(画像:OpenStreetMap)
忍・行田公民館の位置(画像:OpenStreetMap)

 これらの情報を総合すると、問題は次の二点に集約される。

 ひとつは、水城公園内の忍・行田公民館駐車場の縮小問題だ。行田市は新たな駐車場の整備を予定しているが、利便性が低下するとの批判が出ている。もうひとつは、すでにカフェが営業している水城公園内に、新たな店舗を出店する必要があるのかという疑問だ。

 現在、公園内では旧忍町信用組合の建物を活用した「ヴェールカフェ」が営業している。このカフェは2018年に建物を移築し、当初は任意団体が週4日程度営業していたが、2024年3月にリニューアルオープンし、週6日営業へと拡大した。

 運営を担うのは行田おもてなし観光局。2021年に観光協会に代わり設立された組織で、市や市内の商工団体、企業関係者が名を連ねている。その目的は「近場の観光地」として行田市の魅力を発信することにある(『埼玉新聞』2021年2月18日付)。

 つまり、市内の経済界が関与するカフェがすでに営業している場所に、新たな競合が生まれることになる。

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