EVの「理想モデル」はこれだ! 4ドア、5人乗り、2列シート…大きさはBz4Xに酷似? しかし売れ筋にはならないワケ
EV市場における理想のモデル「ザ・ゼニス」を基に、日本の自動車メーカーが直面する課題を浮き彫りにする。テスラ・モデルYに近いミッドサイズ・クロスオーバーで、人気の要素を反映したとされるザ・ゼニスだが、実際の購買動機には車両価格や航続距離が大きく影響することが明らかだ。今後のEV戦略が勝敗を分ける鍵となる。
2024年EV市場の注目モデル

英国を拠点に保険や金融サービスの比較プラットフォームを提供する「Confused.com(コンフューズド・ドットコム)」は、2020年から2024年までの検索データをもとに、電気自動車(EV)の理想的なモデル「ザ・ゼニス(頂点)」を導き出した。
ザ・ゼニスは、テスラ・モデルYに近いミッドサイズ・クロスオーバーで、4ドア、5人乗り、2列シートの仕様だ。ボディサイズは、
・全長:185インチ(約4700mm)
・全幅:74インチ(約1880mm)
・全高:62.6インチ(約1590mm)
で、ホイールベースは111.1インチ(約2820mm)、トランク容量は15.6立方フィート(約442L)となっている。
本稿では、EVの理想モデルであるザ・ゼニスの実効性を検証し、EV市場で人気のモデルを探るとともに、日本の自動車メーカーが採るべきEV戦略を考察する。