EVの「理想モデル」はこれだ! 4ドア、5人乗り、2列シート…大きさはBz4Xに酷似? しかし売れ筋にはならないワケ
EV市場における理想のモデル「ザ・ゼニス」を基に、日本の自動車メーカーが直面する課題を浮き彫りにする。テスラ・モデルYに近いミッドサイズ・クロスオーバーで、人気の要素を反映したとされるザ・ゼニスだが、実際の購買動機には車両価格や航続距離が大きく影響することが明らかだ。今後のEV戦略が勝敗を分ける鍵となる。
導き出された理由

コンフューズド・ドットコムが発表したEVコンセプト「ザ・ゼニス」は、600台以上のEVモデルを参考にして導き出された。
・レンジローバー
・ホンダシビック
・トヨタカムリ
・フォードマスタング
・BMWX1
などが大きな影響を与えたとされる。ボディカラーにおいては、ブラックが最も人気で、月間検索数は2万4000件を超え、白が約1万件、赤が3000件余りにとどまる結果となった。
膨大な検索データを基に導き出されたザ・ゼニスは、現代の自動車市場におけるトレンドを反映した“最大公約数”的な存在である。
・ミッドサイズクロスオーバーというサイズ感
・4ドアの利便性
・十分なトランク容量
などは、多くの消費者がEVに求める要素を的確に捉えている。また、このデータから得られる知見は、今後のEVモデル開発における重要な指針となり得るだけでなく、売れ筋モデルの予測やマーケティング戦略に影響を与えるものでもある。つまり、このアプローチは自動車業界にとって画期的な取り組みだといえるだろう。
だが、ザ・ゼニスが本当にEVの理想形を具現化した万能モデルといえるのか、その実力をさらに深堀りして検証する必要がある。