「JR東海批判」元国交相のSNS炎上! 新幹線の炭酸水160円「二度と買わない」発言は正しかった? 利用者の意識を考える

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赤羽一嘉議員が新幹線車内販売の価格に批判を示した一方、価格設定には鉄道業界の経営判断や国際的な動向が反映されている。消費者心理を理解しつつ、価格に対する認識のギャップを縮めることが、今後の建設的な議論につながるだろう。

移動中のサービス価値

新幹線(画像:写真AC)
新幹線(画像:写真AC)

 赤羽氏は炭酸水の価格を「通常価格の1.5倍以上」と指摘した。確かに、スーパーマーケットやコンビニエンスストアで販売されている炭酸水の価格は100円前後で、新幹線の価格は割高に見える。しかし、重要なのは「通常価格」が指す意味だ。

 小売店で販売される商品と、移動中の特別な環境で提供される商品の価格を単純に比較するのは妥当だろうか。新幹線内での販売には、

・輸送コスト
・在庫管理
・スペースの制約
・提供にかかる人件費

が加わる。航空機の機内販売やホテルのミニバーも同様の理由で市場価格より高い。

 また、赤羽氏が注文した炭酸水は、すでにワゴン販売が廃止された東海道新幹線「のぞみ」で、グリーン車専用のモバイルオーダーサービスを通じて提供されたとされている。したがって、この価格設定は限られた利用者向けの特別なサービスであり、通常のスーパー価格との比較自体に疑問が生じる。

 鉄道の車内販売は単なる「物の売買」ではない。移動中に商品を購入できる利便性そのものがサービスの一環となっている。

 例えば、2023年10月に東海道新幹線の車内販売が終了する前、多くの乗客が出張や旅行の際にワゴン販売を利用していた。しかし、コンビニや駅ナカ店舗の充実により事前購入が一般化し、車内販売のニーズは低下。加えて、ワゴン販売用の人員確保が難しくなり、運営コストの観点から廃止が決定された。

 この背景を踏まえると、グリーン車専用のモバイルオーダーは

「必要な人に、必要な分だけ届ける」

仕組みとして導入されており、通常の小売価格と比較して批判するのは本質を見誤っている。

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