断じて“割り込み”じゃない! 「ファスナー合流」賛否両論、ドイツで常識なのに、日本でなかなか根付かないワケ

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渋滞緩和の新たな切り札「ファスナー合流」。経済的効果や燃費向上が期待される一方、ドライバーの心理的障壁や認知度の低さが課題となっている。国際的に導入が進むこの手法、果たして日本でも浸透するのか。

渋滞緩和の鍵を握る諸外国の取り組み

ドイツの高速道路(画像:写真AC)
ドイツの高速道路(画像:写真AC)

 ファスナー合流は、諸外国でも広く採用されている。

 なかでも注目すべきはドイツだ。自動車先進国のなかでも最前線を走るドイツでは、道路交通規則にジッパー方式(ファスナー合流)のルールが明記されている。安全でスムーズな交通を実現するための仕組みが整備されている点が特徴だ。

 オランダでは、渋滞対策の一環として自転車移動を推奨している。自転車専用レーンの整備が進み、快適に走行できる環境が整っている。自動車の利用を抑え、交通渋滞の軽減につなげる仕組みが社会全体に根付いている。

 もっとも、これらの取り組みをそのまま日本に適用できるかどうかは慎重な検討が必要だ。しかし、渋滞緩和に向けた有力な指針のひとつであることは間違いない。

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