「だいたいお前のところは!」運送業界を虐げる荷主のパワハラ、怒鳴られ15分直立不動で立たされるケースも! 日本郵便・違約金問題から見える荷主と運送会社の歪んだ関係とは

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日本郵便が配達委託事業者に課していた異常(と断言しよう)な違約金が問題になっている。この事案は氷山の一角に過ぎず、元請けや荷主が実際に配送を行う運送会社を虐げるのは運送業界の悪しき慣習だ。

買い取り後の不当回収問題

物流トラック(画像:写真AC)
物流トラック(画像:写真AC)

 筆者の経験は極端な例であり、過去のやんちゃ話だと信じたい。だが、荷主や元請事業者がその優越的な地位を濫用して運送会社を虐げることは、残念ながら未だに見受けられる。

 ある運送会社(C社)は、布団を運んでいた。ところが、トラックのコンテナが雨漏りして布団を濡らしてしまった。荷主である布団メーカーは、C社に対して濡れた布団の買い取りを要求し、C社社長は承諾した。

 問題はその後だった。「布団は買い取ったわけですから当社のものですよね。にもかかわらず、荷主である布団メーカーは『布団は渡さない』とすべて回収していきました」と、C社社長は憤慨していた。

 輸送中、あるいはトラックへの積み卸し中に破損した貨物を買い取らされたものの、貨物そのものは荷主が回収し、運送会社へ引き渡さないという事案は、C社に限らず運送業界ではたびたび耳にする。

 荷主からすれば、破損した貨物のその後を懸念するのだろう。例えば、C社が買い取った濡れた布団を問屋やディスカウントショップなどに売り、訳あり品として販売するようなことがあれば、布団メーカーとしては市場価格の乱れやブランドイメージの損失を招く恐れがある。

 こういった事情を察している、いわば物わかりがよい運送会社のなかには、「モノをダメにしたのはウチなんだから、商品の買い取りも、また買い取った商品を渡してくれないこともしょうがないだろう」と理解を示すこともある。

「でもそれっておかしいですよ」と、C社社長は布団メーカーに腹を立て、取引を打ち切ったそうだ。

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