阪神淡路大震災で衰退! 「六甲アイランド」は再生できるのか? 人口減少と震災の傷跡、広がる再開発の挑戦とは
神戸市の代表的な人気スポットだった東灘区の六甲アイランドは、1995年の阪神淡路大震災をきっかけに急速に衰退した。あれから30年が経過し、かつての活気を失ったこの街は現在どうなっているのか。
店舗壊滅の専門店街がようやく再開

神戸市を代表する人気スポットだった東灘区の六甲アイランドは、1995(平成7)年の阪神淡路大震災で一気に衰退した。あれから30年、どん底に落とされた街はどうなったのか。
神戸市沖に浮かぶ人工島の六甲アイランド。ホテルやマンションが並ぶ中心部に宇宙船のようなユニークな外観を備えた19階建て複合施設がある。ホテル、美術館、専門店街などで構成される「神戸ファッションプラザ」だ。
施設は1997年の開業。専門店街は1~9階に85以上のテナントが入っていたが、売上低迷からシネマコンプレックスが2010年に閉店したのに続いてフロアの閉鎖が相次ぎ、2018年に最後のスーパーが店を閉める。その後、営業する店舗がない状態が続いた。
ようやく2024年に名称を「六甲アイパーク」と改め、スーパー、ドラッグストアなど20近いテナント構成で再スタートを切った。1月下旬の平日午後、店内を訪ねると、上層階に空き区画が残るが、スーパーはそれなりに客が入っている。スーパーで買い物中の女性は
「昔は規模が大きすぎた。今ぐらいが身の丈に合っているのかも」
と笑った。