自転車「二人乗り」は違法! でも子どもを乗せる場合は「三人乗り」までOK! いったいなぜなのか?

キーワード :
,
自転車産業の成長が続くなか、2009年の三人乗り合法化は、子育て世帯の移動手段として大きな転機を迎えた。特に「幼児2人同乗用自転車」の需要増加が市場拡大を後押し。保育園送迎の実態や、電動アシスト自転車の普及が新たな経済動向を生んでいる。

育児層向け自転車需要の高まり

電動アシスト自転車「PAS」幼児ふたり乗せ基準適合車(画像:ヤマハ発動機)
電動アシスト自転車「PAS」幼児ふたり乗せ基準適合車(画像:ヤマハ発動機)

 経済産業省のウェブサイトによると、2007(平成19)年以降の品目別推移を確認したところ、軽快車(いわゆる一般車)やその他自転車(マウンテンバイク、ミニサイクル、子ども車など)は販売数量が減少している。一方、販売金額に関しては、軽快車は減少傾向にあり、その他自転車は横ばいで推移しているが、近年はやや減少している。

 一方、電動アシスト自転車は、自転車産業振興協会の「2019~2023年電動アシスト車生産動態統計」によると、生産数量および金額は次のように推移している。

・2019年:57万4537台(484億6526万6000円)
・2020年:60万6430台(548億8109万6000円)
・2021年:65万7657台(599億8324万2000円)
・2022年:60万108台(577億3206万9000円)
・2023年:57万7729台(590億1436万4000円)

年度ごとに増減はあるものの、全体的には上昇傾向にあり、市場規模が拡大している。

 また、電動アシスト自転車の売り上げを牽引しているヤマハ発動機(静岡県磐田市)のウェブサイトによると、近年では育児に積極的に参加する男性の増加なども影響し、「幼児2人同乗用自転車」への需要が高まっている。

 実際、ふたりの子どもを乗せて自転車をこぐのは非常に難しく、こぎ出し時にアシストがないと転倒リスクが高くなる。このため、電動アシスト自転車の生産数が増加している背景には、「幼児2人同乗用自転車」の需要が高まっていることが大きな要因として挙げられる。

全てのコメントを見る