自転車「二人乗り」は違法! でも子どもを乗せる場合は「三人乗り」までOK! いったいなぜなのか?

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自転車産業の成長が続くなか、2009年の三人乗り合法化は、子育て世帯の移動手段として大きな転機を迎えた。特に「幼児2人同乗用自転車」の需要増加が市場拡大を後押し。保育園送迎の実態や、電動アシスト自転車の普及が新たな経済動向を生んでいる。

都市型子育てに最適な自転車

ふたりの子どもが1台の自転車に乗っている様子(画像:写真AC)
ふたりの子どもが1台の自転車に乗っている様子(画像:写真AC)

 宇都宮大学地域デザイン科学部の大森宣暁氏が発表した論文『わが国の自転車文化に関する一考察-ママチャリに着目して-』(2021年)によると、都市部で子育てを行う家庭にとって、保育園や幼稚園への送迎や買い物など、子どもを連れての移動には子ども乗せ自転車が非常に便利な交通手段であり、必須のアイテムといっても過言ではない。また、同論文では

「ひと昔前までは、ママチャリのハンドルや後部荷台に、簡素な幼児乗せシートを取り付けていた」

とも記載されている。2009年以前、法律で禁止されていたにもかかわらず、一般の自転車に子どもをふたり乗せる行為が広まっていた。この状況は安全面で問題が多く、危険性をともなっていたため、早急な対策が求められるようになった。

 その結果、2009年7月に自転車利用者や歩行者の安全確保を目的として、各都道府県において安全基準を満たした「幼児2人同乗用自転車」に限り、運転者を含めた「三人乗り」が合法化され、複数の幼児を持つ保護者のニーズにも応えることができるようになった。

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