自転車「二人乗り」は違法! でも子どもを乗せる場合は「三人乗り」までOK! いったいなぜなのか?
自転車産業の成長が続くなか、2009年の三人乗り合法化は、子育て世帯の移動手段として大きな転機を迎えた。特に「幼児2人同乗用自転車」の需要増加が市場拡大を後押し。保育園送迎の実態や、電動アシスト自転車の普及が新たな経済動向を生んでいる。
「自転車通園」半数超の実態

三人乗りの合法化には、子育て世帯が日常的に行っている保育園や幼稚園への送迎が大きく関係していると考えられる。保育園や幼稚園への送迎方法には、大きく分けてふたつのスタイルがある。ひとつは、園が所有しているバスで送迎される「バス通園」、もうひとつは親自身が自転車や徒歩で送迎する方法だ。
日本保育協会(東京都千代田区)が実施した調査によると、2021年に行った「保育園・認定こども園での通園バスの運行実態調査の結果」によると、園が所有するバスで送迎してくれる「バス通園」を行っている施設はわずか
「18.8%」
に過ぎない。このことから、多くの保護者が自身で送迎を行っていることがわかる。では、保護者が送迎手段として自転車を選んでいる割合はどれくらいだろうか。内閣府規制改革推進室が2024年12月に発表した「移動に関する調査結果」では、東京23区の保育園等に通う保護者に対し、保育園や幼稚園への送迎手段を尋ねたところ、
「50.1%」
が「自転車」を選択していると回答していた。
また、厚生労働省の発表によると、2023年のデータでは、児童がひとりの世帯が48.6%、ふたりの世帯が39.7%、3人以上の世帯が11.7%となり、児童がいる世帯の平均児童数は1.65人であった。このデータからも、複数の子どもを持つ世帯が一定数存在し、実際に三人乗りを活用しなければ保育園への送迎が困難となる世帯が多いことが伺える。