最大36万円補助も! 首都圏外からの「遠距離通勤」あり?なし? 家庭事情などで選ぶ、持続可能な働き方の選択肢とは
東京都内外から遠距離通勤する人々への自治体支援が増加中。栃木市や佐野市、静岡県富士宮市など、各地域が移住促進や通勤負担軽減を目的に金銭的な支援を行っている。例えば、栃木市では最大36万円、佐野市では最大18万円の補助を提供し、長時間の通勤に対する実質的な収入増を実現している。
静岡県富士宮市のケース

地方では、バスの本数が少ないため、駅近くの駐車場を借りるパターンが珍しくない。駐車場代金が会社負担になるかどうかは微妙なラインだが、自己負担の場合、その金額は軽視できない。
静岡県の富士宮市では、移住者で新富士駅から首都圏へ新幹線通勤をする人に対して、駅周辺の駐車場使用料をサポートしている。1年間に上限10万円として、駐車場使用料の額を助成する。
ちなみに、移住・定住奨励金として住宅に関する助成も行っており、首都圏からの移住で夫婦のいずれかが29歳以下で住宅を取得した場合は最大200万円が支給される。
新富士駅から東京駅までは、新幹線に乗れば、所要時間はわずか1時間ほど。新富士駅の始発は6時35分発で、7時台にも3本運行されている。帰りの東京駅の終電は22時12分であり、飲み会も2次会くらいまで参加できそうだ。
新幹線通勤は、若いうちは本数の少なさや終電の早さに難しさを感じるが、中年になると夜遊びの機会が減り、残業への対応にも慣れてくるため、あまり気にならなくなるように思える。