大阪メトロ「夢洲延伸」 でも「万博行きたい」わずか24%! 前売り券は半分売れ残り? 若者「半額補助でも買わない」の辛らつ声も
大阪メトロ中央線が19日に、大阪・関西万博会場となる夢洲(大阪市此花区)に延伸した。しかし、万博自体の前売り入場券の販売が低調で、関係者は頭を悩ませている。
近未来を思わせる夢洲駅

大阪メトロ中央線が1月19日、大阪・関西万博会場となる夢洲(大阪市此花区)に延伸した。しかし、肝心の万博は前売り入場券の販売が低調なままで、関係者は頭を痛めている。車体の前面が8角形、4隅にヘッドライトを備えた宇宙船のような列車が、大阪メトロコスモスクエア駅(大阪市住之江区)をゆっくり動きだす。向かうは4月13日の開幕を控え、万博の会場整備が急ピッチで進む大阪湾の人工島・夢洲。大勢の鉄道ファンを乗せた列車は夢咲トンネルを抜け、約5分で夢洲駅へ乗り入れた。
夢洲駅では前日、中野洋昌(ひろまさ)国土交通相らが出席して式典が催されたのに続き、この日早朝には1番列車を見送る出発式があり、カメラを構えた鉄道ファンがホームを埋めた。京都府京田辺市からやってきた大学生(19歳)は
「駅の雰囲気は悪くない。万博が始まったら、また来たい」
と笑顔を見せる。1面2線の地下ホーム内は照度を落としたなか、緑のライトが列車を照らす宇宙空間のような雰囲気。ホームを出るとコンコースは一転して明るさいっぱい。長さ約55m、高さ約3mの巨大なデジタルサイネージが設置され、夢洲の歴史を紹介している。近未来か異世界の駅舎にいるような不思議な感覚を覚えた。
外へ出ると目の前が万博の東ゲート。少し前まで雑草が茂っていた埋立地は、1周約2km、世界最大級の木造建築「大屋根リング」が完成し、工事用フェンスの向こう側でパビリオン整備が急ピッチで進んでいる。午後には万博名誉会長に就任した石破茂首相が会場を視察した。