「いちいち聞くなよ」 新幹線で座席を倒すとき「声掛け」が全くいらない理由! ホリエモンも常時苦言、移動の快適性と公共空間のマナーを考察する

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新幹線でのリクライニング使用は、設計思想に基づいた全乗客の権利だ。「声かけマナー」を巡る議論が過熱する中、合理性や快適性を損なわずに公共空間を共有する新たな視点が求められている。果たして“声かけ”は本当に必要なのか?設計意図と利用者心理に迫る。

求められる「マナー」

新幹線(画像:写真AC)
新幹線(画像:写真AC)

 新幹線で座席を倒すときに「後ろの人に一声かけるべき」という意見をよく聞く。確かに、公共の場では配慮が大切だ。しかし、この声かけが「絶対的なマナー」とされる風潮には、少し疑問を感じる。

 本稿では、声をかけずに座席を倒すことがむしろ合理的な理由を考えてみる。この話題は実業家の堀江貴文氏(ホリエモン)がよく取り上げていることでも知られている。1月17日には、X(旧ツイッター)で次のような持論を投稿していた。

「当然の権利なんだから文句言われる筋合いはありませんが笑」
「知らん奴に意味のない事を話しかけられたくない。いちいち聞くなよと思う」
「スタンダードにしようとしてこうやって問題提起してるんだよ」
「基本的に知らん人にムダに声かけられるのがウザいんだよ」

そもそも、新幹線の座席は

「倒せること」

を前提に設計されている。リクライニング機能は乗客が快適に過ごすためのものだ。これを利用すること自体がマナー違反だとはいえない。

 声をかけるかどうかは、人それぞれの価値観や社会的習慣に影響されるが、その背景には効率性や合理性に関する考え方も潜んでいる。

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