失われた栄光を取り戻すために――過去の成功から学ぶべきこと【連載】Make Japanese Cars Great Again(1)

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世界で累計5000万台以上が生産されたトヨタ・カローラをはじめ、ホンダ・シビックや日産・スカイラインなど、日本車は革新的な技術と品質で市場を席巻してきた。しかし、EV時代の波が押し寄せるなか、日本車の競争力には課題も浮かび上がる。中国や米国の新興勢力がEV市場をリードする今、日本の自動車産業は技術力と挑戦心で新たな競争戦略を構築できるのか。未来のモビリティ市場を見据え、再び世界を驚かせる時が来た。

世界を席巻した日本車たち

初代シビック(画像:本田技研工業)
初代シビック(画像:本田技研工業)

 世界を席巻した日本車と聞いて、何を思い浮かべるだろうか。ここでは、

・トヨタ:カローラ
・ホンダ:シビック
・日産:スカイライン

を取り上げてみよう。カローラは1966(昭和41)年に誕生したトヨタの世界戦略車だ。2021年には累計生産台数が5000万台を超え、世界150以上の国や地域で愛され続けている。トヨタは、カローラを世界中で販売することを見据えて設計し、現地生産を進めながら現地のニーズに合わせてカスタマイズしてきた。「欲しい車をつくる」という姿勢を徹底した結果、カローラは今や世界で最も売れている車になった。

 シビックは1972年に登場し、デザインと走りへのこだわりで注目を集めた。ホンダのグローバルカーとして成長し、現在も北米で絶大な人気を誇っている。

・3代目:マン・マキシマム、メカ・ミニマム(MM思想)
・4代目:ヒューマン・フィッティング・テクノロジー

と、常にユーザー目線で車作りを進めてきた歴史がある。また、ホンダ独自の低公害CVCCエンジンは、シビックを象徴する存在となっている。

 スカイラインは、1957年にプリンス自動車が日産と経営統合する前に生まれた名車だ。スポーツカーとセダンを融合し、初代から世界と渡り合える動力性能と操縦安定性を備えていた。「運転する歓び」を提供するセダンとして12代にわたり進化を遂げ、スカイラインのスポーツグレードであるGT-Rは、生産終了後も根強い人気を誇っている。

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