「見ると幸せになる」 黄色い新幹線、ドクターイエローの“幸せ伝説”はいつ広まったのか?

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技術の進化により、東海道新幹線の「ドクターイエロー」が2025年1月末に引退する。「見ると幸せになる」と親しまれた黄色い試験車両の歴史と伝説をたどる。

2010年代、急上昇した人気

ドクターイエロー(画像:写真AC)
ドクターイエロー(画像:写真AC)

 2000年当時の個人サイトは、多くがサービス終了などの理由で残っていないため、一部の情報は不明瞭な部分もある。しかし、1990年代に口コミで広がった伝説が、2000年代以降、インターネットを通じてより多くの鉄道ファンへと広がっていったようだ。

 2010年代に入ると、この「幸せを呼ぶ」伝説とレア感が相まって、ドクターイエローの人気は急速に高まった。2011(平成23)年8月には、神戸の老舗駅弁「淡路屋」がドクターイエローの駅弁を発売するほどの注目度となっている。

 その人気は驚くほど広がり、2013年時点では情報や運行予測を提供するサイトが10以上、関連グッズは60種類を超えるまでになった。

 時代の進歩とともにその役目を終えることになったドクターイエローだが、60年の歴史の中で子どもから大人まで多くの人々に愛された「幸せの黄色い新幹線」として、長く記憶に残り続けることだろう。

 ただ、肝心の御利益については、本当のところどうなのだろうか……。筆者は近くに新幹線の停車駅もある町で生まれ育った。ゆえに「黄色い新幹線」というのは確かに珍しいが、特筆すべきほどではない、よく見かけるものという認識であった。

 それくらい何度も目撃している結果、人生が幸せと思ったこともないが、不幸とも思ったことがない程度である。

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