「見ると幸せになる」 黄色い新幹線、ドクターイエローの“幸せ伝説”はいつ広まったのか?

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技術の進化により、東海道新幹線の「ドクターイエロー」が2025年1月末に引退する。「見ると幸せになる」と親しまれた黄色い試験車両の歴史と伝説をたどる。

ファンの間で広がった伝説の始まり

ドクターイエロー(画像:写真AC)
ドクターイエロー(画像:写真AC)

 では、「見ると幸せになる」という伝説が広まったのはいつからだろうか。新聞紙上でこの伝説が初めて紹介されたのは、2008(平成20)年1月5日付けの『中日新聞』夕刊だ。この日掲載された「新幹線「ドクターイエロー」 大動脈守る“お医者さん”レールずれ 数ミリでも検知」と題された記事では、伝説について次のように説明している。

「鉄道マニアの間では「見ると幸せになる」といわれるほど」

この記事を境に、ドクターイエローの紹介記事には必ず「幸せの伝説」が添えられるようになった。しかし、『中日新聞』の記事を読む限り、この時点で鉄道ファンの間では伝説が知られていたことは明らかだ。

 では、それはいつ頃からなのだろうか――この謎を解くため、Googleや過去のウェブサイトやウェブページのアーカイブを閲覧することができるWayback Machineを使って、インターネット上に残る古い記録を探ってみることにした。

 筆者(昼間たかし、ルポライター)が調査した限り、伝説への言及が最も古い記録は、2000年10月の個人サイト「junLAND」だった。そこには、T4編成の車両情報やスペックが詳細に紹介されたページの末尾に、興味深い一文が記されている。

「この電車を見たら幸せになれるというウワサも聞く…新幹線に乗る機会があれば、ちょっと気を止めて見てみよう!」

この記述から、2000年にはすでに伝説が鉄道ファンの間で広まっていたことがわかる。その後、2008年頃からインターネット上でも伝説への言及が徐々に増加していった。

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