外出の50%以上に「クルマ」を使うと、生活満足度が低下! 米国調査で明らかになった「クルマ依存社会」の影響とは?

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米国における車社会は、ただの移動手段を超え、文化と生活の一部となっている。しかし、アリゾナ州立大学の調査によると、車依存が生活満足度に負の影響を与えていることが判明。週200マイル以上を車で移動する人々は、生活の質が低下しがちだ。この現状を打破し、交通の選択肢を増やすことが、今後の自動車文化の変革を促すカギとなる。

車依存脱却の“転換点”

アリゾナ州立大学の研究チームによる論文『Does Car Dependence Make People Unsatisfied With Life? Evidence From a U.S. National Survey(自動車依存は人生に不満を抱かせるか? 米国全国調査からの証拠)』(画像:Travel Behaviour and Society)
アリゾナ州立大学の研究チームによる論文『Does Car Dependence Make People Unsatisfied With Life? Evidence From a U.S. National Survey(自動車依存は人生に不満を抱かせるか? 米国全国調査からの証拠)』(画像:Travel Behaviour and Society)

 今後の自動車文化の変化を促すためには、車が唯一かつ最良の移動手段として“正義”の象徴であった時代が終わり、その地位と幸福感が薄れつつある“転換点”に注目することが重要だろう。

 バスレーンや自転車レーン、歩道は、ドライバーが譲歩するものとしてではなく、ドライバーに

「車以外のより良い移動手段の選択肢」

を提供する場であるべきだ。運転があまり快適に感じられないドライバーは、別の交通手段を試すようになるかもしれないが、まずは複数の交通手段が利用できることを実感する必要がある。そのためには、さまざまな移動手段が

「常に目につく場所」

に存在しなければならない。賛否が分かれるレンタル制の電動キックボードも、移動手段の選択肢が増え、都内ではどこでも利用できるアクセシビリティが、交通の“転換点”の到来を象徴する存在となっているかもしれない。

 移動手段の多様化と車依存の脱却は、同時に進むことで相乗効果を生むだろう。

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