宮崎県「東九州新幹線3ルート」調査結果発表も、立ちはだかる財務省5条件の壁! 整備計画昇格の道は本当に開けるのか
宮崎県は東九州新幹線の3つのルートに関する調査結果を発表した。県や経済界は「新幹線空白県」の解消を期待しているが、実現には財務省という大きな壁が立ちはだかっている。
「新幹線空白県」脱却への挑戦
宮崎県が東九州新幹線3ルートの調査結果を公表した。県や経済界は「新幹線空白県」脱却に期待を寄せるが、実現には財務省の厚い壁が待ち構えている。
「(新幹線整備は)宮崎県の経済活性化や県民の暮らし向上に大きなインパクトを与える。県民の機運醸成に努めながら、国へ早期整備を要請したい」
県が実施した東九州新幹線の調査結果を報告した県議会本会議で、河野俊嗣(しゅんじ)知事は坂口博美氏(自民)の質問に答え、新幹線整備への強い意欲を示した。
整備新幹線は北海道、北陸、西九州の3路線で事業が終盤に差し掛かるなか、山陰や四国など全国の基本計画路線から次の整備計画路線に名乗りを上げる動きが続く。九州で新幹線が走らないのは、宮崎、大分の2県だけ。調査は東九州新幹線の整備計画格上げに向け、宮崎県の本気度を示すために進められた。
ただ、地域で機運が盛り上がらなければ、国を動かすのは難しい。河野知事は年明けの1月15日に宮崎県宮崎市の宮日会館でシンポジウムを開くことを明らかにした。整備計画格上げで動きが活発な山陰や四国などに対抗する構えだ。