「巨大商業施設」のオープン、素直に喜べない現実! 渋滞悪化で住民不満爆発? その解決策とは
沖縄県名護市で2025年開業予定の巨「JUNGLIA」にともなう交通問題への対策が注目される。近隣の交通渋滞や環境への影響を最小限に抑えるため、シミュレーションと住民との協力が重要に。過去の事例を踏まえ、地域社会と調和する開発のあり方を探る。
開業後に迫る課題と地域特性
日本各地で新たな開発プロジェクトが進むなか、注目すべき動きがある。2025年に沖縄県名護市で開業予定の「JUNGLIA(ジャングリア)」を巡る交通対策計画だ。
この計画では、開業にともない、近隣の交通状況に多大な影響が出ることが予測されている。沖縄県はこれに対応するため、2020年、2021年、そして2024年にかけて複数回の交通シミュレーションを実施し、課題や対策を洗い出してきた。しかし、シミュレーションだけでは見えてこない課題もあるのが現実だ。開業後に新たな問題が表面化する可能性も大いにある。
過去の巨大商業施設事例を参考にすることはひとつの方法だが、
・交通事情
・住民環境
といった地域ごとの特性が異なるため、課題解決には個別対応が求められる。
私(都野塚也、ドライブライター)の地元でも、新しいショッピングモールの開業が予定されており、交通渋滞の懸念が高まっている。対策として道路拡張工事が進められているものの、その効果が十分に発揮されるかは未知数だ。
愛知県小牧市の「小牧ハイウェイオアシス」や滋賀県大津市の「ラーゴ大津」といった新しいスポットの開業も控えている。こうした施設の誕生は期待を集める一方で、交通渋滞や環境への影響といった課題も見過ごせない。
今回は、新巨大商業施設開業にともなう交通問題を中心に、地域社会と調和する開発のあり方について考察したい。