「京都にメリットなし」 北陸新幹線延伸で、地元自民府議が「小浜ルート」に断固反対! 思わず「人気取りやめて」のホンネも
小浜ルート案を巡って、京都府北部では新幹線建設が地元経済や環境に与える影響について懸念の声が上がっている。四方源太郎府議は、地域住民の利益を守るために代替ルート案を提案し、住民の不安を解消しようとしている。
費用と環境影響への懸念
北陸新幹線のルート案について、工期の長さや費用、環境への影響が懸念されており、石川県議会や京都府議会から見直しを求める声が上がっている。
石川県では、石川県選出の自民党国会議員が11月25日、他の選択肢も含めてルートの再考が必要だとして自主研究会を開いた。また、京都府では自民党の京都府議団が11月11日、
「小浜・京都ルート」
の再考を国に求める文書を西脇隆俊知事に手渡した。
筆者(北村幸太郎、鉄道ジャーナリスト)は今回、自民党京都府議団のなかで特に小浜ルートに反対している四方(しかた)源太郎府議(綾部市)と面会する機会があり、氏の憤りの声や今後小浜ルートをどう回避していくか、また国民ができることについて話を聞くことができた。
府議団内で揺れる「要望書」問題
11月22日、綾部市内の定食屋で話を聞くことができた。定食屋だったからこそ見られたことだが、店に入る客は皆、四方府議を見かけるとあいさつを交わし、一言二言会話をしていた。
訪問した時期は、ちょうど自民党京都府議団内で問題が起きているタイミングだった。11月11日に西脇京都府知事に提出した
「北陸新幹線整備に係る要望書」
が無断で修正され、各府議の同意なしに議員名を使って、11月20日に再提出されてしまう事態が発生していた。この件について追及しようとしているまさにそのときに訪問したのだった。